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更年期障害について(漢方での考え)

更年期障害について

講師:龍 允鋼(りゅう いんこう)

通訳:李 偉全

更年期とは何か

今日は男性と女性の更年期についてお話しします。

更年期とは何か、また更年期障害はどういうことか、ご存じですか。

今、マスコミでも更年期についていろいろ報道されていますが、間違ったも のもあります。普通に考えれば、女性にとっての更年期ですね。しかし、ここ 十年ほど、男性にも更年期があると言われるようになりました。

日本に来て感じたことですが、日本人の更棚障害は中国人より大きいと思 います。これは社会の変化や人の生活環境と大きく関わっていると思います。

先進国ほど、こういう問題が著しいです。

まず、更年期という言葉を簡単にお話ししましょう。

成熟掛ら辞期にわたる境目です。昔は45歳から55歳の間が更棚と 考えられていました。今は、社会的には性の成熟期が早くなりましたので、当然、更年期に入る年齢も若くなります。それから、生活のレベルが上がったこ とや社会環境が変わったので、更年期期間が延びました。ですから、 昔より多くの人が更年期に入っているということです。

昔は、私は三十五、六歳の人が更年期と聞いてもピンとこなかったし、 60歳以上の人が更年期と言われてもとても信じられなかったですね。

変化に伴って、さまざまな症状・病気が起こるということです。これは男性に も女性にも通じる言葉です。

西洋医学では更年期障害といいますが、漢方医学では「精気が下がる」と言 います。年をとると精気がだんだん減っていきますので、何かの手段で補給し なければなりません。

もちろん、みんなが更年期障害になるわけではありません。30%の人- 100人のうち30人くらいが更年期障害です。更に、15~20%くらいは ひどい更年期障害になると思います。このうちの3~5%の更にひどい人は精 神病あるいは老年性痴呆症になるおそれがあります。ですから、人生のこういう大きな転換点には必ず注意してください。よく注意すれば、自然に、穏やかに老年を迎えることができますが、うっかりすると、 この時期にたくさんの病気が出てきます。一人ひとりが医学に関して専門の知 識を持っているとは限りませんので、普通一般に、この時期、この年齢の人は 自分の生活に気をつければそれでいいと思います。この時期によくあるのは、 心血管の症状あるいは腫瘍です。こういう症状のある人は、たいてい更年期に余り自分の体に気をつけない人だと思います。

このテーマについて漢方の見方で説明したかったのですが、皆さんは漢方の 知識はそれほどないと思いますので、話せば話すほど難しくなる恐れがありま す。そこで、少し西洋的な考え方も交えてお話したいと思います。

皆さんはほとんど西洋医学の教育を受けてきましたね。ですから、まず問題 になるのは漢方の言葉あるいは症状を現す言葉ですが、それについて迷ってし まうことがよくあります。こちらが一生懸命しゃべろうとしても、皆さんに理 解していただけなければ何の意味もありません。

西洋医学の立場から

まず西洋医学の角度から見て、それから漢方の角度からも見てみましょう。

先ほどお話ししたのは、性のホルモンの変化に伴う症状ということです。ホルモンは体全体に影響するものですので、典型的なものを幾つか選んで説明し てみましょう。

皆さんの中でわけもなく顔が熱くなったり、おさまったり、また熱くなるこ とがありますか。これは更年期になったら、自然の変化に敏感になるからです。例えば、天気でなくても、何か話をした時に自分の話に間違いがないか心配することがありますね。それで顔が赤くなったり、熱くなったりします。あるいは何人かの人が集まって話しているところを見たら、自分の悪口を言っているのではないかと疑ってしまいます。

もう一つ、よく眠れない方、いらっしゃいますか。不眠症ですね。それから、忘れっぽい。わけもなく動悸がする方はいらっしゃいますか。これらの症状はホルモンの影響を受けて、血管の神経の働きが安定しなくなった症状です。こういうことがわかっていれば、先はどの症状は別に心配しなくても結構です。

人によっては、何もないのにあちらこちら痛くなったり、肩が凝ったりする場合があります。病院に行って検査をしても、何もない。女性の場合は、乳癌ではないか、子宮癌ではないかということばかり心配する人もいます。これは恐癌症と言っていいでしょう。これも一つの症状です。原因は心血管の神経が安定しなくなったのです。

もう一つは、ホルモンの影響を受けて骨も変化してしまう症状もあります。

関節炎などですね。

もう一つの症状は、尿路です。更年期に入った人は膀胱炎や膣炎にかかる人が多いんですが、これもホルモンの影響です。こういう年齢に入った方は、ぜひこれらの症状に注意してください。

大きく見れば、今のような症状があると思います。はかにもたくさんの症状が伴いますが、今日は主なものに焦点を絞ってお話ししたいと思います。

漢方医学の立場から見た更年期

これまでは西洋医学の角度から更年期障害を見てきましたが、これからは漢方医学の角度から見てみましょう。

年を取れば取るほど、精気が消耗してしまいます。具体的に現れてくるのは、先ほどの症状とそう変わりません。顔が赤くなったり、熱くなったり、あるいは動悸がしたり、わけもなく汗をかくとか、それから怒りっぽい、気分が悪くなる、喜怒哀楽が安定しなくなります。もう一つ、忘れっぽくなります。心理的にも、先ほど言ったように人のことを疑い深くなるということもあります。

漢方では、更年期障害の原因は、精気が減ることと、陰陽のバランスが崩れることの二つです。精気が減っても、陰陽のバランスが保たれていれば大丈夫です。

陰陽のバランスが崩れてしまうと、症状がいろいろ出てきます。症状をまとめると、陰が虚になるとか、陽が虚になることがあります。虚というのは、簡単に言うと少ないということです。

陰虚陽元-陰陽は正常状態ではお互いに釣り合っているのですが、陰が少なくなると、陽が盛んになります。陰陽はあくまでも相対的なものです。

陰が少なくなったことで最もよく現れてくるのは、生理が不順になります。それから、イライラします。手のひら、足の裏、この2カ所がよく熱くなるんです。動博がするようになり、眠れなくなる。これがさらにひどくなった場合は、精神が不安定になります。これが出てくると、西洋医学では精神病に入ります。これはめったにありませんから、ご心配は要りません。これは陰が虚になるということです。

陽虚陰元-陽が少なくなると、結果はちょうどさっきと反対で、陰が盛んになります。

陰が少なくなった時は、「熱」の症状だとよく言われます。陽が少なくなった場合は、「寒」の症状だと診断されます。

陽が少ない場合は、手足が冷えます。陽が少なくなった時の一時的な症状と患しては、耳鳴りと、逆に耳が聞こえなくなるという極端の症状があります。腰が痛くなります。足がむくみます。人によっては下痢をします。生理の期間は長くなります。

先ほど漢方の言葉をいろいろ並べましたが、「熱」「寒」ということはよく覚えてください。これも言葉的にはとても理解しやすいと思います。「熱」というのは興奮に繋がります。それから、例は少ないですが、心血虚がひどくなる時もあります。さらにひどくなると、狂気になります。人をののしったり、殴ったりするようなことです。長く付き合っている人はわかると思いますが、気持ちが穏やかだった人がここ1~2年位で、いつもテーブルを叩いたり、人をののしったりする。1年から2年位続いたら、また穏やかになります。

これに近い人は日本に来て何人か会いました。ヒステリーと呼んでもいいと思いますが、本来は更年期障害です。ここまでくると大変です。中の一人は、7年前からこういう病名をつけられて、ずっと治療を受けていました。精神安定剤、それから興奮を抑える薬をたくさん飲まされました。今は、痴呆症に近い症状になってしまいました。これは医源病の問題になります。

医源病という言葉を使いますが、こうなったのは本人の体によるものではなくて、病院が原因の病気だと思います。

漢方医の選び方

更年期障害の症状について、どういうものがあるか、大体わかりましたか。

西洋医学ではわかりやすいと思います。漢方ではこういうふうに分類されています。皆さんは自分の症状をいろいろ照らしあわせてください。種類が違うと治療の方法も違ってきます。

漢方医学の治療では、いろいろ考え併せて弁証法的に考えるんです。日本には漢方医がいないわけではないんですが、本当に弁証法的に考えて、判断する人はまだ少ないようです。

弁証法的ではないというのは、症状を見てすぐ薬を出す。更年期障害だったらこの薬がいいというふうに、ストレートにやってしまうわけです。もし、皆さんがこれから漢方医にかかる機会がある時は、まず、その医者が脈をとってくれるか、舌を見てくれるかをチェックします。また、診断を出した後、同じ薬を6回以上続けて出す場合は駄目です。

漢方医の治療は、目的は主に陰陽のバランスを回復させることですけれども、そのためにはいつまでも同じ薬を出しては駄目です。時間の経過に伴って、陰陽のピークと谷が違ってきますので、必ずそれに併せて薬の加減を考えなければなりません。この激しいピークを抑えるために、何度も何度も量を変えなが ら、弁証法的に病気を見なから治療をしていかなければなりません。治療については後にして、症状に関して理解していただければ良いと思います。

男性の更年期

次に、男性の更年期についてお話ししましょう。新しい話題です。恐らく病院の先生でも初めて聞く人もいると思います。中国にいた時に、日本の医学者が書いた論文を見ましたけれども、中には更年期は男性にはないという書き方もしていました。

こういう状態ですから、この時期の男性が病院にかかっても、別の診断がされてしまいます。例えば、いろいろ検査してもわからないで、そのままで終わってしまう人も多いです。また、症状はあっても正しく診断されない場合、悩んだ結果、心身ともに病んでいきます。中国も同じです。1年前までは男性の更年期ということは誰も言わなかったです。

確かに、これが更年期だと診断することは難しいのです。なぜ難しいかと言うと、男性ホルモンの変化は女性ほど激しくないんです。思春期が終わっても、急激に下がるのではなくて少しずつ下がっていきます。特別に考えなければ、あたかもないように考えられてしまいます。

内分泌が少ないことももちろん大事ですが、社会環境が女性とは大分遠いますから、それにも原図があります。サラリーマンが多いですし、忙しい。それに男性と女性を比べると、どうしても男性の社会的地位が高いし、仕事量も多い。このように、高度に緊張しながら生きていると、全体的に社会に対して耐える力が大きくなります。男性は女性に比べて忍耐力が強い。その場ではわからなくて、終わって初めてわかることがあります。

中国では60歳で定年ですが、日本でも大体そうですね。退職すると、職場から離れて、社会的地位も環境もすっかり変わります。心身共にリラックスします。それで初めて自分の更年期障害を感じるようになります。会社にいる闇は、一生懸命やっていますから、何も感じません。ですから、男性の更年期障害はその点ではわからないんですが、振り返ってみていろいろ気がつくものが多いのです。

私が患者さんを診断する場合もそうでした。あなたは今まで何をしてきましたかというふうに振り返ってみて、それで初めて結論を出します。自分の経験ですから、すぐわかります。今までは確かに穏やかだったけれども、急に怒りっぽくなったとか……。

機械での検査では何もわかりません。本人が振り返ってみることに基づいて、いろいろ対策を考えた方が確実だと思います。ですから、男性の更年期ということは幅が広いですから、かなり判断が難しいですね。

中国での治療例

今までに中国で治療した例を一つ挙げます。

患者さんが血尿が出たと訴えてきました。実際は尿路感染によるものでした。

ところが、患者さんは癌ではないかと聞いてきました。血尿はしばらくたって消えましたが、疑い深くなっているので不整脈が起こりました。患者さんは外科で治療を受けていたので、主治医がその時中国にあった不整脈にいいという薬をすべて使ってみましたが、それでも駄目でした。

いろいろ今までの生活を調べてみた結果、男性の更年期障害症でした。内科に移ってもらって、3日で問題は解決しました。その時、何の薬を使ったと思いますか。ビタミンCを便いました。(笑)もちろんビタミンCと不整脈は何の関係もありません。

今までの本人の生活の歴史をはっきり知らないで、診断してしまったんです。この年齢に入った人で、特にこれという症状がない場合、もしかしたら更年期障害ではないかと注意したらいいと思います。

もし、適当に名前をつけて、それに合う薬を与えると、長く飲んだ後に副作用が起こります。その時、ビタミンCを与えて、簡単な気功法も教えました。

あと、心身のリラックスを勧めました。これだけで治りました。

それで、皆さんにわかっていただきたいのは、医者として大袋の薬を出せばいいというものではないですね。薬の出し方がうまいかどうかです。とてもいいお医者さんほど、長年使われていた方法をよく使います。(経典療法) 

·質問 血尿というのは、男性の更年期の時に自然に起こる症状の一つでもあるということですか。

·回答 違います。さっきのはいろいろな間違いの結果、そうなったわけです。

·質問 誤診の結果、そうなったわけですか。

·回答 血尿は何かの原因で起こった現象だと思いますけれども、それが原因で本人の精神が不安定になります。

この患者のやっている事は女性の方にも多いと思います。自分は乳癌ではないか、子宮癌ではないかと疑ってしまうでしょう。そういうことです。

今、マスコミでもよく4。代に入ったら乳癌の自己診断をしようというふうに、いろいろな記事がありますね。それが原因で疑ってしまうんです。間違った検査の方法を使うと、やはり結果を間違えます。

ここまでくると、男性も女性も更年期の自己調整はとても大事だということはおわかりになったでしょう。

男性の症状として女性より多いのは、恐らく耳鳴りだと思います。頻尿-夜中に何回も起きてトイレに行く、この2つを除いたら、あとは女性とそう変わりません。耳鳴りがあったら、急いで耳鼻咽喉科に通う人がいますが、それは間違いです。耳鳴りは腎気が足りないからです。腎臓の気を調整すれば耳鳴りは解消します。

·質問 男性の場合、耳鳴りと頻尿もそうですが、50代で働いている最中で吐き気、めまい-いわゆる自律神経失調症的なことも、男性の更年期障害ですか。

·回答 更年期障害に入ると思います。

·質問 若い人でもですか。

·回答 若い人のこういう症状は更年期障害の症状には入らない場合が多いですね。若い人の場合はホルモンには余り関係ないと思います。別に原因があると思います。

更年期障害に対する治療

西洋医学では、根本的にこの更年期障害を抑える方法はまだないようです。

あくまでも出てきた症状に対応するしかありません。

いろいろな考え方がありますけれども、ホルモンを補足するということに関しては少ない量のホルモンを与えることもあります。今、中国全体のことで言いますと、ひどい人だけは少し与えています。ホルモンを加えますと、症状も幾らか和らぎます。しかし、それ以上になると生活もできなくなるくらいのひどい症状の人だけです。

なぜかというと、副作用が大きいんです。副作用というのは、特に、乳癌、子宮癌、腎臓病になる可能性が大きいです。ホルモンを使うことによって誘発する恐れがあるんです。もともと、ひどい肝臓病にかかった人にホルモンを与えると、さらに悪化します。だから、勝手に使ってはいけません。

中国では、漢方治療や気功を勧めています。あえて気功というふうに分けてなくても、気功はもともと漢方の中に含まれます。

先ほども「熱」「寒」「虚j「実」と説明しましたが、腎臓の気の具合を見て、少ない時は加える、多すぎる時は減らすというふうに、陰陽のバランスを保っという方法が主になります。

年を取った人に幾つか注意したいことがあります。

「補腎」-腎を補う。「訴肝」-肝臓を整える。「健脾」-脾臓を調整する。牌臓という概念はとても大事だと思います。

腎臓は先天之本と言って、生まれる前から大事なものです。脾臓は生まれた後に大事になってきます。

先天之本-腎臓の気がもとであるという意味です。胎児の時からお母さんから腎気をもらっているんです。生まれてきて、大きくなるにつれて、だんだん消耗していまいます。消耗してばかりではいけませんので、牌臓の調整を通して気を補います。水分と穀物(水谷)をとることによって、気を補います。

食べて飲んで、そして吸収した「営養」を腎臓の気の補足に使います。わかりやすい言葉で言うと、栄養補給です。

この腎気も陰の気と陽の気とに分かれていますので、陰が少ない場合は陰を補う、陽が多くなれば、陽を減らします。総体的にバランスがとれるようにします。先ほども言いましたが、陰陽のバランスがとれていれば病気はないというわけです。

多分一番理解しにくいのは肝臓だと思います。日本にもあるでしょう、肝心なところ。(笑)肝臓は腎臓のすぐ隣ですから、同じように大事なところです。

肝臓の気が変わると、情緒が変わります。肝臓の気が十分に整った場合は、その人の気持ちも穏やかになります。脾臓は先に言いましたが、生まれた時の栄養補給の大事なところです。

もう一つ、調整しなければならないのは気血です。気と血の調整が必要です。

特に、女性にとっては血がもとです。血液が流れるためには何かに押されなければなりません。それが「気」です。気血は女性にとってとても大事なものです。

こういうふうに、漢方では名前だけでも頭が痛くなるほど治療の方法があるんです。興味がある方はもちろん試していただきたいんですが、できれば西洋医学と漢方を併せた総合的な治療が望ましいと思います。

漢方薬による治療

漢方の治療には普通漢方薬を与える、薬膳を勧める、あるいは普通の食べ物を勧める、また気功法もあります。

まず薬について、なぜこの薬はこの病気にいいかということを簡単にお話ししましょう。

弁証法的にいろいろ考え併せて使った方がいいと思います。

腎臓の気について考えてみましょう。

陰の気が少ない(陰虚)場合、「六味地黄丸」という名前の薬をご存じですか。薬局にも売っていると思います。陰気が少ない人には補う効果があります。

これをもとに加減することができます。

六味地黄丸の中身です。

熱地黄→補腎陰……腎臓の気を補う。

山葵肉→補肝牌……肝臓と肺臓を調整する。

山 薬→補腎脾……腎臓と肺臓を整える。

沢 潟→補腎脾……脾臓を整える。

茯 ?→補腎脾……肺臓を整える。

丹 皮→潟肝火……陰気が多い時、体から湿気が出てきますので、この薬は湿気を排除することができます。肝臓の火を消すということです。潟は逃がすという意味です。

これは難しく考えなくて結構です。料理と同じで、ちょっと塩加減が多い時、

他の方法で消すでしょう、あれみたいです。

六味地黄丸は肝臓、腎臓、脾臓にいいです。

陰気を補うための薬も足しすぎる場合がありますから、最後の3つでそれを加滅します。

今の話はできるだけわかりやすくしましたが、なぜ、この薬が私に合うのか、

知識を持った方がいいと思います。ほとんどの更年期障害症は腎臓の陰気が足りないことが多いですから、六味地黄丸がお勧めです。

逆に陽の気が足りない時(陽虚)、「腎気丸」がお勧めです。

この「腎気丸」は、今までの「六味地黄丸」に附子と肉桂が加わったものです。

この2つは陽気を補うもの(燥)です。

なぜ、陰気を補うための薬にこの2つを加えたかというと、体の中の最も理 想的な状態というのは、火もあって水もある-バランスよくとれている状態です。本来は陽が足りないから補うという目的であっても、補い過ぎると良くありませんから、陰の薬も足すわけです。多い時は減らす、足りない時は補う、それが漢方医学の基本です。

「帰陣湯」-気血を補うための、女性にとっては一番いい薬と言われます。

日本でも売っています。婦人科の薬としてとても有名です。心を落ち着ける、

気血を補う薬です。これがもとになって、さらにその人の具体的な症状に併せて、先はどのような具体的な加減があります。効果は、養心安柵→心を養うというのは、心を落ち着けることです。気持ちを穏やかにする。補脾益気-→牌臓を整え、気を整えるという効果があります。調和牌胃-→胃と牌も同じように、牌臓と胃を調和するということです。

「当帰」というのは婦人科の有名な薬です。同じ「当帰」という植物でも便う部分によって、効果が違ってきます(頭・身→補血 尾→破血)。前に相談にいらした方に聞きましたが、気血が足りないから「当帰」を買ってきましたが、尾を買ってしまいました。飲めば飲むほどめまいがしました。本来は気血が足りないから補うべきです。でも、場所が違ったんです。それを飲むのを止めるように勧めました。

薬の使い方は別の機会でお話します。

薬膳

陰気が足りないのと陽気が足りないのでは食べ物が違います。

残念ながら、食べ物が世界で一番豊富と言われても手に入らないものもあります。羊の肉、犬の肉、猫の肉、馬の肉……。よく使われるのは、羊と犬です。

先ほどの「熱」と「寒」の性質の中で、羊、鯉、臥ま体を温めてくれます。

馬、犬は「熱」で、猫は「寒」です。

メニューですが、『豚肉の筍妙め』。豚肉100g、筍30g、杓紀子(クコの実)30g、これを妙めてください。気血を補うのに最高です。それから、腎臓にもいいです。

陽が少ない時は羊・犬が最もいいんですが、習慣もありますから仕方がありませんね。

それでは鯉にしましょう。

鯉500gと附片15g附片(漢方薬)-水の中に入れて1~2時間くらい煮て、附片を取り出します。そのスープを使うと陽気が足りない人にはいいです。特に、足がむくんでいる人には効果が大きいです。他は自分で適当に好きな調味料や野菜を入れればいいと思います。スープが欲しいわけです。

心血虚には、百合30gと生地(漢方薬)30gかいいです。これも薬局にありますが、水に入れて煮込みます。

気功法について

今度は気功についてお話しましょう。

複雑なものもあれば簡単なものもあります。名前だけ紹介しましょう。

ここにも気功教室があっていろいろなものを教えていますが、腎臓が良くない、気が足りないので補いたいとか、それぞれに合うものがあります。

『松静功』、『回春功』、『強壮功』、これが簡単です。意識で体をリラックスさせることです。場所は問いません。ベッドでもいいし、電車の中でも、座ってもいいです。自分がリラックスしているとイメージできればいいです。

呼吸もゆっくり吸って、ゆっくり吐けばそれでいいです。

総合的対策を考え、更年期を緩やかに乗り切る

まとめてみますと、更年期というのは怖い時期ではありませんから、うまく注意すれば穏やかに乗り切れることができます。人によっては長いか少ないかわかりませんが一応気をつけて過ごせば結構です。

更年期の障害というのは、単に一つの病気ではなくて、さまざまな病気が組みあわさったものがよく見られます。それぞれ自分の症状がどうか、体質がどうふうになっているか、それがわかった上で対応策を考えた方がいいでしょう。

対応策といっても、単に漢方とか西洋医学ではなくて、総合的に考えた方がいいと思います。例えば、気功とか、漢方薬とか、心の調整-心理療法ですね。

総合的に更年期の症状に対して、方法を考えた方がいいでしょう。

漢方薬はさっき名前だけでも結構頭が痛くなったと思いますが、内容がとても複雑です。また、改めてもう一歩突っ込んでお話ししましょう。 

陰陽のバランスを保つということが漢方の最大の課題です。それができれば、あとは心配ないでしょう。薬膳に興味のある方は、改めて機会をつくってお話しましょう。食べ物はとても大事な部分だと思います。どうせ食べるなら、体にいいものを食べた方がいいでしょう。