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自律神経

更年期障害について(漢方での考え)

更年期障害について

講師:龍 允鋼(りゅう いんこう)

通訳:李 偉全

♦自律神経について

今日は自律神経についてお話しします。

この言葉はよく耳にしますが、本当はどういうことか知らない人が多いと思 います。日本の新聞によると、「自律神経失調症は日本の国民病になっている」 そうです。日本だけでなく、全世界でも大きな問題になっています。

先進国ほど発病率が高く、この原因の半分以上は社会的なものです。あとの 30%くらいは、その人の心理的なものによるものだと思います。

国を挙げて自律神経失調症について勉強しようとすれば、社会的原因は減る でしょう。私たちの周りには、心身の健康に不利な要因がたくさん秘められています。そういうものをよく知っていれば、健康のためにもよいと思います。

そういう要因がわかった人は、病気の調整あるいは回復に対しては、複雑と言えば複雑、簡単と言えば簡単です。

日本では、治療とは別にさまざまな外部的な要因があって、治療効果を妨げる原因になっています。

きょうは治療以外のものに重点を置いて、例を幾つか挙げてお話を進めていきたいと思います。

まず、名前をどうやって解釈すればいいかわかりますか。自律神経は交感神経とか副交感神経と言い換えることもできます。もう少しわかりやすく説明すると、内臓神経です。頭で考えてそれを動かすことができないのは内臓神経です。日本では自律神経ですが、中国では植物神経と言います。

要するに、先ほどもお話ししたように、人間の意思では動かせません。詳しく説明すると余りにも複雑ですから、ただ名前として覚えておいてください。

ここに出てくる交感神経と副交感神経は反対の作用を持っていますけれども、お互いに協調しています。何か動きをするときもそうです。ある一部の筋肉が膨らむ、それに対してある一部の筋肉が縮む-そういう協調をしながら、動きが発生しているわけです。

この交感神経と副交感神経の協調がなければ、体の新陳代謝とか生理的過程が進みません。

例えば、食べ物を食べると、体の中では消化液というものを分泌しなければなりません。この消化液の分泌は交感神経と副交感神経の協調によるものです。

自律神経とは、脈拍、分泌腺、腸平滑筋(ぜん動運動)、汗腺-これらのことを管理しているところです。

自律神経が乱れたときに、これらの部分が乱れます。汗を多くかき、血圧が大きく変わる、動樺が激しくなるとか、そういうことがあります。また、腸に影響を受けた場合、便秘になります。あるいは下痢になる場合もあります。

原因は、交感神経と副交感神経の協調ができないことです。

今まで話したのは、西洋医学的な観点からですが、後ほど、漢方ではどういうふうに見ているか、またご紹介します。

♦自律神経失調症とは何か

前回、更年期障害のときにも触れましたけれども、更年期障害の一部の原因は自律神経失調症によるものです。

今度は、広い意味での自律神経失調症です。

広い意味では、もちろん狭い意味での影響も含まれています。日本では結構細かく分類されています。これは日本人の考え方によるものです。しかし、こういう分類の仕方は、医学の角度から見て、実際的な意味がないわけです。

これの実質は、神経官能症とも言えます。この言葉を聞いたことがありますか。専門の本の中には出ています。これを簡単に言い換えると、神経症です。

これは軽いレベルの自律神経失調症とも言えるでしょう。

日本では、症状がひどくなるとヒステリーになると言われています。医者の立場から考えると、一般の人に受け入れやすいように解釈した方が無難なので、自律神経失調症というふうにまとめたわけです。

言葉の由来はここまでにしましょう。

♦西洋医学から見た自律神経失調症の原因と症状

今度は、自律神経失調症を引き起こす原因に触れてみましょう。

特に、精神的な活動が長期に、高度に緊張し過ぎると、自律神経失調症になります。頭を使い過ぎるとか、あるいは興奮し過ぎるとか、抑え過ぎるとか、これらのことは失調に繋がります。

失調というのは、頭が考えたことを体がうまくやってくれないわけです。頭ではあれを取ろうと思っても、手は向こうに行ってしまう、そういうことです。

一つ、よくある例をお話ししましょう。

例えば、11時に食事をするという習慣があるとします。この時間に近づくと、胃袋から消化液が分泌されてきます。消化液を分泌しておいて、これから入ってくる食べ物を消化するのに対応するわけです。

これは長い間の習慣によって、自然にできた状態です。このことを多分、日本語にもあると思いますが、「生物時計」と言います。

もし、何もなければ11時に食べた方がいいですね。忙しかったり、あるいは移動する途中のときは食べられません。そうすると、早めだったり、少し後になったりします。

そうすると、胃袋は1。時半ごろに消化液を分泌してくれるけれど、なかなか食べ物が入ってきませんから、長く得たされます。あるいは、分泌されない内に食べてしまうと、まだ消化液はありません。

こういうことが度重なると、乱れてしまいます。つまり失調です。

それで、具体的に現れてくるのが胃腸病です。

食事のはかに睡眠もいい例です。

夜、例えば1。時ごろに寝ている人が、何かによって寝る暇がなかったり、

あるいは夜眠れなくて、昼間に寝るということが度重なると、同じように乱れてしまいます。

次に、周りの環境が変わって、脳が刺激を受けると興奮しやすいですね。興奮した後は、疲れてしまいます。これは必然的な結果です。

このほかに、わけもない痛みを感じるとか、全身がだるいと感じるとか、睡眠のバランスが崩れるということもあります。

このような症状は、病院で検査しても原因がなかなかつかめません。これはほとんどが自律神経失調症に入ります。

人は千差万別で、同じような症状、同じような原因はまずないでしょう。

ここまで、まだ西洋医学的な観点から見た場合です。

興奮し過ぎる、脳を使い過ぎる、そうすると体がだるい、満腹感が消えないとか、大きな音に対して嫌になる、怒りっぽくなる、怒った後で後悔する人が多いですね。疲れやすい-これは仕事の効率が悪くなります。それから、記憶力が落ちることもよくあります。

年寄りの方にとっては、記憶力が落ちるのは、年を取ったから仕方がないと諦めてしまいますが、自律神経失調症が原因のときもあります。

不眠症につながることも多いですし、反対に寝過ぎになってなかなか起きられないこともあります。あるいは夜中によく夢-悪夢を見ます。それから、寝ているときに音にびっくりして目が覚めてしまう。再び、寝つくことができないこともあります。

それから、自分の体のことを心配する-自分は痛でないか、何か悪い病気ではないかと疑ってしまいます。

これらのことを除いて、正真正銘の症状としては交感神経失調です。例えば、脈拍が速くなる。あるいは血圧の変化が激しくなる、これは本来の症状です。

それから、原因がないのによく汗をかきます。手足が冷えてくる-いわゆる冷え性です。それから、食欲がない、便臥下痢、小水の回数が増える。膀胱炎ではないかと疑ってしまう人もいます。女性の特に著しい症状としては、生理失調です。男性は性機能が落ちます。

このように、西洋医学では検査してもわかりませんから、神経官能的な症状に決めてしまいます。

♦漢方医学から見た自律神経失調症

(※漢方医学の肝、心、牌、腎、肺など五臓六腑の考え方は、おおよそ西洋医学で言うそれぞれの臓器と対応してはいますが、精神活動をも含めたより幅広い概念になっています。例えば「心」は心臓、脳、

心を表しています。ここでは、一般の方にも理解しやすいように、便宜上、各臓器名で表記してあります)

これから、漢方医学的な観点から見てみましょう。

漢方では、7情というのがあります。書、怒、哀、楽、憂、恐、悲。日本では裏と悲は一緒ですね。

これら感情の変化は3つの内臓に大きな影響を与えます。肝臥心臓、肺臓を傷つけます。怒ると肝臓に悪いと言われます。逆のことも言います。肝臓が悪い人は怒りっぽいと言われます。

喜び過ぎると心臓が悪くなります。(笑)笑い過ぎて、死んでしまう人がいます。行き過ぎというのは良くないわけですね。

憂いは牌臓に悪いですね。何についても心配している人は牌臓が悪くなります。

恐怖心は腎臓を傷っけます。腎臓は牌臓に影響を与えます。西洋医学と漢方医学の腎臓の考え方は違います。漢方医学では腎臓は汗、尿、唾液などの体内の水分を全て管理しています。

このように、感情の激しい変化は、臓器の健康を悪化させます。臓器は気血が流れるところです。そうすると、気血が順調に流れがなくなるわけです。

普通の状態では、肝気(肝臓の気)と心気(心臓の気)は下の方に流れていくはずです。腎気(腎臓の気)は正常の場合、上に流れていくはずです。もし何かの原因で、肝気、心気、腎気が流れるべき方向に行かなくなった場合、明らかに病気になります。

肺気(肺臓の気)は、下へ行くはずです。肺気が上に行った場合、喉につまるので、咳が出て、喘息が起こります。

漢方では、いつもの通路、場所に支障を受けた場合に、気の流れが悪くなって、症状が起こると分析しています。

♦肝気郁結

自律神経失調症は、ほとんどの場合、虚の症状です。

漢方医学の本にも肝気についての説明が出てきますが、肝気郁結-肝気がたまって、流れが悪くなる。気は流れが悪いと駄目です。日本の漢方医学の本では、自律神経失調症はこれに当たると解釈しています。もちろん一部は当たっていますが、まだまだ解釈が足りません。

「疎滞失調」一一一」蔓い間、精神的ショックを受けた人は、肝臓を流れる気が悪くなります。「運行不暢」-これも同じ意味です。流れが悪いというのは、やはり「つまる」ということに繋がります。気がつまってしまいます。

だから、実際に現れてくる症状としては、胸が何か塞がっているような、何かに抑えられているような感じです。あるいは、ちょっとしたことを心配してしまう、イライラしてしまう。

もう一つの場合もあります。我慢し過ぎると、怒りっぽくなります。息を我慢すると、息が爆発します。息をすると、すっきりします。それと同じように、怒ったら、すっきりします。(笑)

原因は、肝臓を流れる気が塞がっているからです。塞がっている気は、何かの形で外に出なければなりませんから、怒るわけです。

それから、気の流れの方向から考えますと、肝気は下に流れるべきですが、塞がった場合、横に流れてしまう場合があります。その場合は、牌臓に行ってしまう可能性があります。下へ行く道がなくなったから、横に行ってしまう、ひどい場合は上に行ってしまいます。

こうなると、お腹が膨らむことになります。ため息がよく出ます。あるいはゲップも出ます。肝臓を流れる気が塞がるからです。

また、上の喉の方に行くと、喉が渇きやすいです。こういう症状が出た場合、漢方医のお医者さんは、肝気が上に行っていると言います。

肝気が下に行くと生理が順調ですが、上に行くと生理不順になります。

今度は、郡の意味ですが、ひどい場合は舟になってしまいます。著しい症状が現れるのは女性で、気がたまり過ぎると生理痛になります。舟の意味は、どこか一カ所にたまって、通らないということです。

漢方では「通らなければ痛い」と言います。

それから、生理痛の他に、乳房が張ります。肋骨や脇腹が痛くなります。肝臓の気がたまってしまうと、これだけの症状を引き起こします。

♦肝腎陰虚

陰とは陰気です。虚とはいうのは足りないわけですから、肝臓、腎臓の陰気が足りなくなるということです。

長い間ひどいショックを受けた人は、肝臓を流れる血液が減ります。それから、体のバランスを保つことに気をつけないと、腎気(腎臓を流れる気)が減ります。仕事が忙しくて、無理をし過ぎたり、あるいは不摂生な生活をする人は、腎気がうんと減ります。腎気というのは、特に男性の場合は精子です。

さらに結果としては、肝臓に流れる血液が足りない場合は、目が悪くなります。気功教室に通っている方や、漢方に興味のある方はよくわかると思います

が、内臓の出口はそれぞれあって、肝臓の出口は日にあります。逆のことも言えます。目の病気が多い人は、多分肝臓も悪いでしょう。

「肝経失養」-肝臓を流れる血液が足りないから、十分に養うことができない。それで、まず肝臓のあたりの具合が悪くなります。例えば、脇腹が痛くなります。

肝臓・腎臓は一緒に言えますから、もし肝臓・腎臓の気が足りない場合は、先ほどお話ししたように、生理不順になります。

陰に対しては、陽があります。漢方では、陰陽が対応していて、常にバランスがとれていると言いますが、いったんバランスが崩れると駄目になります。

前回もお話ししたように、陰が足りないということは逆に陽が多過ぎると言えます。

陽が多すぎると、体の中の火が出てきます。内熱が起こります。内熱がおこると、手足や頬も赤く、熱くなります。喉も乾きます。

もしも、陽の熱が上の方に行ってしまうと、脳にいきますから大変ですね。

耳鳴り、目まい、頭がフラフラします。

男性の場合は、遺精になることもあります。

♦心脾両虚

長時間考え過ぎる人、暴飲暴食の人などは、心血の消耗が多く、牌臓の気が弱くなることがあります。心血が足りないと、イライラする、よく夢を見る、動博、忘れっぽいなどの症状が伴います。膵臓の気が足りないと、気力がない、

食欲がない、お腹が膨らむ、下痢などが伴います。

また、肺臓の気が弱くなると、気血の生成の物質的基礎がなくなります。女性の場合は月経の量が減り、または閉経になることもあります。舌の色は淡くなります。さらに、牌虚は血の管理ができず、皮下出血や月経の量が多過ぎることにもなります。

♦心腎不交

心臓は「火」に当たり、膵臓は「水」です。正常の生理状態では、心臓と腎臓は互いに補うべきです。どちらかが強過ぎると、そのバランスが崩れてしまうことになります。

腎臓の精気が足りないと、眩曇(めまい)や耳鳴りなどの症状が現れ、また腎臓の陰気が足りないと、腰や膝が痛くなります。

腎臓の水が足りないと、心臓の火が消せないということで、イライラしたり、眠れなくなったり、忘れっぽくなったりします。

また、心臓の火が強過ぎると、精気がコントロールできなくなり、夢が多くなる、夢精、寝汗、熱、舌が赤くなる、脈が細くかつ速くなるなどの症状が伴います。

♦腎陽虚

陽気が足りないと、皮膚を守ることができないので、そのため体や手足の冷ぇ性などになります。腰は腎臓の大本営みたいなところですが、腎臓は骨をコントロールしており、そして骨髄は脳と繋がっています。陽気が足りない時は、腰が痛む、頭がフラフラする、耳鳴り、夢精などの症状が伴います。

また、腎臓は精気を貯めるところでもありますから、腎臓の陽気が減ると、男性の性機能減退にもつながります。さらに、腎臓の陽如く足りないと、気血が著しく減り、顔に血色がない、全身がだるいなどの症状が伴います。

現代社会、日本社会における自律神経失調症の要因

これまで述べてきたような自律神経失調症のさまざまな症状に対して、現代社会の与える影響は非常に大きなものがあります。また、日本の社会特有の要因も考えられます。

例えば、現代社会の急速な変化と激しい競争により、人間は著しい精神的プレッシャーがかかり、大脳が長い間高度に緊張した状態に置かれています。そんな中で、人体の生物リズムが乱れ、神経の協調が難しくなります。

このような状態が長く続き、人体の耐え得る限界を超えたら、自律神経失調症が発生します。もし、私たちが十分に認識しなければ、心身症や血管疾患、胃腸病、内分泌失調、免疫力低下、ひいては腫瘍などの病気になりかねません。

最近相次ぐ有名人の癌告白は、私たちがよく考えるべきことではありませんか。

日本は島国で、資源が非常に少ない上に、台風や地震などの自然災害が多いため、日本人全体を通じて一種の危機感があります。おまけに、日本社会の発展などで人々の精神的負担が大きいと言えます。

会社などで積極的に残業をする人が少なくありませんが、これによって体の生物リズムが乱れてしまうことは無視できないことです。

また、日本人は集団意識が強く、集団活動を通じて心身の緊張を調整するということはよく称賛されていますが、しかし一部の社会的現象からそのマイナス面が伺えないこともありません。

例えば、居酒屋などは社交の場としてよく利用され、仕事が終わった後ここに集まり、遅くまで酒を飲みながらコミュニケーションを行う人が少なくありません。

周知のように、アルコールは人を興奮させますが、長時間緊張した雰囲気で仕事をした人にはマイナスのものになり、長く続けていくと神経は本当の意味での緊張緩和が果たせないので、結果は想像できるでしょう。

今日は時間の関係でこの一例だけにしますが、皆さんはぜひこれをきっかけに日ごろの悪要因を探してみてください。

日本人は礼儀正しくて、相手を傷つけないようにストレートに質問したり、答えたりするのを避けるなど、言葉には十分注意しているようです。これは医療の角度から見ると、あまり感心できないことです。

例えば、「今はどうですか」の医者の質問に対して、「そうですね……」と、余りはっきりとしたことを言わなかったり、症状を詳しく説明しない人がいます。これは問診の効果に影響し、場合によっては誤診の原因にもなりかねません。また、治療法の決定にも影響し、悲劇を招くことさえあります。

日本料理には確かにいい面も多いのですが、同時に不足の面もあります。また、日本人の飲食習慣には一種の不安感があります。

例えば、高度の緊張により、胃腸の機能が衰えている人には、刺し身、天窓羅などはひどい打撃だと言えます。これによる体調の崩れがさらに精神的負担を重くし、長く続くと悪循環になります。

また、生の食べ物は消化しにくく、吸収しにくいので、それが胃腸の負担を重くするはかに、体内の一部の元素の不足を引き起こすこともあります。これが原因で体の不調になるのです。

町の書店には医学書がたくさん並び、自律神経失調症についてもさまざまな本で取り上げられていますが、これまでお話ししてきたような専門の知識がなければ、突っ込んで読めば読むほど、精神的な負担が大きくなるばかりです。

もし、やたらに医学の本を出して、皆さんに自分の病気と照らし合わせるように言いますと、皆さんは少なくとも1以上、自分はこの病気だと見つけると思います。

学校でも、医学を勉強すればするほど、その病気になってしまうこともあります。これは、医学の学校でよく言われます。

基礎知識のない人は、その病気について勉強すればするほど、それになってしまう可能性があります。

♦自律神経失調症の治療法

これからは、どうやって病気を治療するか、その方法についてお話ししましょう。

この自律神経失調症に関しては、西洋医学では特別にいい方法はないと言っていいですね。主に、精神安定剤を与えますが、これを長く使いますと、副作用が起こります。

中国では、まず西洋のこういうやり方を少しずつやめるようにしています。

それに代わって、薬膳とか漢方薬を使っています。

できれば、日ごろの食事の中に、こういう薬を見つけようとしているわけです。そうすると、薬というイメージがだんだん薄くなって、気持ちも負担がなくて、リラックスします。薬を抑える、食事の中から治療方法を見つけること自体が治療法です。

まず、気功法で、自律神経失調症を治すという効果は多くの人に認められています。気功法の長所としては、外部から物を取り入れる必要はありませんから、薬物の副作用を避けることができます。ほとんど自分自身の中で調整するだけで済みます。

よく気功教室でもお話ししていますが、気功状態では人間の脳の神経細胞は保護されています。外からの刺激に対して鈍感になります。これは、自分で気功の練習するときも、人から気をもらって治療してもらっているときも同じことが言えます。

脳がよく休んでいると、体を流れる血液や気がよく流れます。気血のめぐりによって、もともと体のどこかに塞がっているところがあれば、それで順調に流れるようになると思います。これで、薬も飲まないで心身を落ち着けることができます。

気功法はさまざまありますが、簡単に言いますと、力を抜く、静かにするという気功法がいいでしょう。

このような練習方法は、とても簡単で、場所や時間を問わず、どこでもいつでもできます。

例えば、簡単に一つ挙げますと、電車の中に座って、深く息を吸って、頭から足の裏まで少しずつ力を抜いていくようにイメージすれば、それも気功法です。これはとても簡単ですね。

ほかに、「松静功」や「養神動静功」というものもあります。やり方は、こ こで詳しくお話しすることはできませんが、いつか機会があれば、練習してみてください。

♦薬膳について

薬膳について、もう少しお話ししたいと思います。

薬膳もそんなに難しく考えなくても結構です。先ほどの5つの項目に従って、説明していきます。

①肝臓の気が塞がった場合、材料的には日本で売っていないものもありますから、これは仕方がありません。

②肝腎陰虚-肝臓と腎臓の陰気が足りない場合の食べ物です。

スッポン1匹(内臓を取ること)

杓紀子 60g

例えば、スッポンを1匹内臓を取って、拘妃を入れてとろ火でしばらく煮込みます。煮込んだ後は、自分の好みに合わせて野菜を入れても結構です。

スッポンと拘妃を煮込んだものは、肝臓と腎臓の気血を補うことができます。

虚を補って、安神-心を落ち着けることができます。

もう1品あります。

海老の殻15g

酸桑仁(酸っぱいナツメの種)9g

遠志(:薬草) 9g

この3つを入れて、とろ火で煮込みますが、味付けは好みでいいでしょう。

③心牌両虚-心臓と牌臓の気が足りない場合です。

豚肉 250g

善子(蓮の実) 30g

百合(干した百合)30g

(1)煮込んでください。味付けは自由です。

(2)スープにします。

④心腎不交の場合です。

ウナギ(生) 250g

離山=山芋(生か干したもの)30g

百合 30g

蒸してください。茶碗蒸しをつくるように

蒸してください。料理の仕方は 醜」=蒸しです。

腎陽虚の場合です。

うずら卵12個

拘紀子 1。g

クルミ 15g

トマトケチャップ(適量)

クルミは30分前から塩水につけて、少し焦げ目がつくくらいに油で揚げます。うずら卵は、茹でて、殻をとってテンプラころもで揚げてください。揚げた2つと、杓紀とトマトケチャップを全部混ぜます。はかに好きなものがあれば、入れてください。それを茶碗蒸しのようにして蒸します。

陰気が足りない場合は、手のひらが冷えます。陽気が足りない場合は、体全体が寒がりです。

♦漢方薬

次は、漢方薬です。

①遭遥散(丸)-肝気郁掛こ対応します。

漢方薬は、病気に当てはめるということではなく、もっと弁証法的に、この病気は何によるものか、この人の体質はどうなっているか、それを考え併せて、その加減を考えるのが本来のやり方です。

既にできているものをすべての人に当てはめようとしても、個人個人では体質も違うし、同じ効果を得られるかというのは少し難しいですね。たまたまその人に量や配合が合っていればすぐ直ってしまいますが。

②知相地黄丸-肝腎陰虚の場合です。

肝臓と腎臓の陰気が足りない場合です。これは六味地黄丸に知母、黄相を加えたものです。六味地黄丸は陰気を補うのに効果があります。

あとから、追加したものは火を消すことができます。

③帰牌湯-気を補う、血液を補う、精神を安定させる効果があります。

これは女性にとっては最高の薬と言われています。

④天王補心丹-心腎不交の薬です。

⑤右帰丸-腎陽虚の薬です。

薬局に行って、名前で探せば結構です。

日本漢方治療の本には、遥遥散(丸)しか出ていませんから、まだまだ足りないようです。

♦薬膳の効果

まだ、準備段階ですが、薬膳についてお話しする計画があります。効果はもちろんあると思いますが、口当たりがいいかどうかはわかりません。テレビでもやっていますが、あれはちょっと難し過ぎるようです。

中華料理そのものは、薬膳の中身が多く含まれています。ただ、日本に伝わってきた中華料理はほとんど薬膳を抜きにしています。基本的には、味と色と香りのほかに、熱いか、寒いか、補うためのものか、逃がすためのものか、そういう4つの要素も考えなければなりませんが、おいしくつくらなければなりません。

蒸してください。茶碗蒸しをつくるように

蒸してください。料理の仕方は 髄」=蒸しです。

腎陽虚の場合です。

うずら卵 12個

杓紀子 10g

クルミ 15g

トマトケチャップ(適量)

クルミは30分前から塩水につけて、少し焦げ目がつくくらいに油で揚げます。うずら卵は、茄でて、殻をとってテンプラころもで揚げてください。揚げた2つと、拘紀とトマトケチャップを全部混ぜます。はかに好きなものがあれば、入れてください。それを茶碗蒸しのようにして蒸します。

陰気が足りない場合は、手のひらが冷えます。陽気が足りない場合は、体全体が寒がりです。