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更年期障害について

講師:龍 允鋼(りゅう いんこう)

通訳:李 偉全

♦老年とは60歳以上から

日本で老年のことをお話しするのは特別の意味があります。なぜかと言うと日本は世界一高齢化社会だからです。

もう一つは、たまたま私自身が中国で老人の医療をしばらくしてきました。

専門のことなので、とかく固い話が出てしまうかもしれませんが、なるべく皆

さんに合わせて柔らかくお話ししたいと思います。

日本に来てからの経験と、今まで中国で携わってきた仕事の経験からお話ししたいと思います。余り、専門的なことについてばかり話すと、逆にこんがらかって本来の一般向けの講座の意味がなくなると思いますので、ほんの一部でも自分のものになればいいと思います。

まず、皆さんに伺いますが、年齢の分け方はどうなっているか、ご存じですか。何歳以上が老年でしょうか。(受講者‥[年金をもらう頃から]「55歳位から」「個人的には65歳から。でも肉体的には老年に入るのは70歳位から」)普通は60歳を境にして、それ以上は老年と言われます。世界保健機構で決められた年齢です。

今日は、この年齢を超えた方は余りいらっしゃいませんが、老年以前の方が、この話をお聞きになった方が、前もって準備ができて、役に立つのではないかと思います。

中国では、老年問題といいますと6。歳以上の人ですけれども、この間題に関心を持つのは大体45歳以上の人です。発展課程を考えると、45歳位から関心を持った方がいいと思います。

♦進む高齢化社会

60歳以上の人が世界の何%を占めているかご存じですか。

その国の6。歳以上の人が10%を超えたら、高齢化社会というふうに定義されています。日本のデータは1990年の時に既に10%を超えていました。

(※高齢者=65歳以上は1991年12%)中国は1990年時点ではまだ8.6%ですが、21世紀がもうすぐきますが、2000年になったら、中国も

10%を超えると予測されています。

10%になる要因は幾つかあります。出生率が下がったのも原因です。また、先進国ほど環境が良くなったので、寿命が延びました。日本は豊かになりましたので、だんだんこういう問題が深刻化してきました。

この間、昼過ぎのテレビを見ていたら、ほとんどお年寄りの番組ばかりでした。これも社会的な問題になっているという証拠です。

もともと老人病の仕事をしていて、日本に来てから幾つかの老人ホームや病院を回ってみました。次に、それを踏まえた感想をお話ししたいと思います。

♦自然寿命は何歳か

こういう日本の豊かな社会という条件がありますから、もっと高齢化が進むのではないかと思います。

もう一つ、人が自然に死ぬという年齢は何歳位かご存じですか。生物学と医学の研究によって、人類の最高寿命は110歳から120歳位と言われています。

外部から何か影響を受けない限りは、人は大体この位まで生きられます。皆さんは多分80歳まで生きられれば幸いと思う方が多いと思います。でも、まだまだ甘いと思います。(笑)ぜひ、希望を持ってください。

長く生きたいという欲望が強いのが人間です。健康な方は余り感じないと思います。私はもともと臨床医学に携わっていたので、たくさんの方々と接してそう感じてきましたが、いよいよ死に際にある人ほど、ぜひ長く生きたいというな人が多いです。これは私一人の経験ではなくて、心理学者、医学者、社会学者の統計による答えです。死ぬ前の人ほど、ぜひ長く生きたいという欲望が湧いてきます。

例えば、社会学者の目で見た人が長く生きたいという欲望がどこから来るのかというと、自殺未遂の人のインタビューでは、ほとんどそういう答えでした

大きな意味から考えても、狭い意味から考えても、生きている間はぜひ幸せに生きて、長く生きればいいなということです。誰でもそういう希望を持ってください。

♦寿命を左右するのは何か

今度は、なぜ人が死ぬか。なぜ、私が早く死ななければならないのか、あの人はなぜ長く生きているのか、その原因はいろいろあります。

人の寿命を左右する要因は、大きく分けると2つあると思います。1つ目はその人の体の新陳代謝によるものです。もう1つは、外部の条件(環境)の変化によります。

体の機能に関してはどの国でもほとんど同じと考えてもいいんですけれども、日本では外部環境という要因は鮒見できないと思います。

まず、私がロ本の第一印象として感じているのは、日本人で暇な人は余りいないということです。サラリーマンも忙しい、主婦も忙しい、年取って仕事を余りしないおばあちゃんも忙しいような気がします。

これはやはり環境の影響だと思います。こういう環境と順応できれば、人間はとても自然な状態に置かれるようになります。

環境が整っていれば、生き甲斐が出てきます。環境さえ良ければ、新陳代謝も良くなると思います。

一つ、人間の寿命に関する皮肉な言葉があります。「長生きする人ほど貧乏」長く生きられる人は都心よりも山奥が多いです。日本もそうですし、中国もそうです。生活が豊かで便利な都会ではなく、山奥にいる人が長生きします。

山奥にいる人達は都会にいる人に比べて余り欲望がありません。だから、負担もないわけです。欲望がないから、とてもリラックスして生きられます。

外部の環境も、騒音がなく、工場の汚染がない。こういう環境は新陳代謝を良くすることになります。そうすると、都会に住んでいる人は早く死んでしまうんじゃないかと、つい思ってしまいますね。それは、その人その人によって、自分の命を大事に扱うかどうかによって違うと思います。

都会に住んでいる人も、うまく自分の体を整えることができれば、山奥に住んでいる人とそう変わらないと思います。私の先生で、96歳の漢方医のお医者さんですが、とても健康です。その人も自分の体を保つためにいろいろ工夫をしています。この先生の話は後にしましょう。

♦老人の生理的特徴

次は、老人の特徴です。一つは心理の特徴、一つは生理の特徴です。

心理の方は普段気がつかないと思いますが、大きな影響を受けています。これも併せてお話ししたいと思います。

生理の方ですが、皆さんもよくわかると思います。髪の毛が白くなるとか、皮膚がしわになるとか、そういうことです。びんも白くなります。これが衰えいる証拠です。それから、皮膚の弾力も失われます。

美容法が進んでいますから、お金をかければそんなに目立たなくなりますけれども、効き目がないところもあります。日本は豊かで美容法も進んでいますから、その人を顔を見て年寄りがどうか、なかなか判断がつかないですね。どこを見れば、その人が年を取っているかわかりますか。(受講者‥「手」「喉」「歩く格好」「声」「姿勢」)首を見てください。顔のしわは美容院に通えば、幾らか戻ります。(笑)首は駄目です。この辺の構造と関係があるんです。

女性に関して言えますが、芸能人などはテレビとか大衆の前に出ますから、顔は美容すればいいですね。首だけは気になりますから、首飾りを多めにするとか、あるいは襟が高い服を着てしまうと思います。そういうことに気がつきませんか。

それから、先ほど「声」とおっしゃいましたが、確かにそうです。年を取つたら、声がだんだん変わってきて、また聴力も落ちます。それから、歯も抜けます。

もう一つ、いつも服を着ているから気がつかないかもしれませんが、皮配骨も変化します。

ここで、筋肉のことをお話しましょう。

人間の各年齢では、筋肉が体重の榊を占めるかというデータです。25歳の時は、筋肉が体重の40%~50%を占めています。65歳になると、筋肉は体重の25%になってしまいます。

年を取ると、筋肉が収縮し、皮膚の繊維が収縮してしまうから、弾力がなくなるし、重さも変わってしまいます。そして、年を取ると、ホルモンの変化と栄養の吸収がだんだん落ちるので、骨ももろくなります。骨折の可能性も大きくなります。

それから、心臓の雛がだんだん衰えます。心臓はポンプみたいに全身に血液を供給していますが、そういう機能が落ちてきます。しばらく動くと、息が弾むようになります。

♦内臓機能の低下

この他にも、45歳から動脈硬化が進みます。動脈硬化が進むと血管の弾力が落ちます。ですから、年寄りの人には老年性心臓病(冠心痛)という名前の病気が出てきます。あとは不整脈がよく出ます。それから、高血圧、これもやはり血管に関する症状です。

肺を流れる空気もだんだん少なくなります。例えば、80歳の人と25歳の人を比べてみると、80歳の人は肺の通気量が25歳の人の半分しかありません。通気量は酸素吸入に関係しますから、たくさんの呼吸をしなければならないし、場合によっては酸素マスクをかけなければなりません。

煙草を吸う人はもっと大変です。ですから、お年寄りは必ず禁煙しようという呼びかけがあります。煙草を吸うと、年を取ったら器官が駄目になりますから、肺の通気量が少なくなる原因になります。心臓の他に、内臓関係では腎臓、肝臓や、他の臓器も年を取ると大体その機能は低下します。

ここで、日本人の食べ物の習慣に関してですが、刺し身を食べると胃腸の負担が大きくなります。でも、これはしょうがないですね。日本人は生まれた時から親が食べているし……。中国でも食べる人はいますが、日本人に比べるとほんの少ししかいないと言っていいでしょう。生ものを食べると胃腸や肝臓の負担が重くなります。

♦内分泌・神経細胞の変化

次に、お年寄りの内分泌のことでお話ししたいと思います。

お年寄りで寒がりの人が多いですね。年を取ると、血中の甲状腺ホルモンの濃度が低下します。そして、この甲状腺ホルモンの主な働きは体温を保つことで、この濃度が低下すると体が冷えてしまいます。ですから、冬、公園のベンチで寝ているお年寄りは、太陽からの熱で体が温まりますから、よく眠ります。

これは習慣にもよりますが、中国ではよく定年退職したお年寄りが仲間を誘つ」て「公園で日を浴びよう」と出かけます。日本の人は余りしませんね。また、年を取ると膵臓の機能が弱くなるので、インシュリンの分泌が低下し、糖尿病になりやすくなります。

もう一つ、女性が年を取るとホルモンが変わってしまいます。年を取ると生殖能力が落ちますし、心血管の病気の発病率が増加します。若い女性の心臓欠陥はほとんどなく、若い頃は男性の方が多いですが、年を取った後は男性も女性も同じようになります。

また、男性も女性もそうですが、年を取ると膵臓などの泌尿器系が衰えますから、夜尿症が多くなります。トイレに行く回数もふえます。また、神経の変化もだんだん目立つようになります。

年を取ると、神経細胞の数が減ってきます。臥に脚経が萎縮する症状が出てくるのは当たり前ですから別に心配いりません。65歳以上の人は25歳の人に比べると、脳の容横が大体7~11%位小さくなります。70歳過ぎた人の脳は20%か、それ以上小さくなる可能性があります。

しかし、脳が小さくなっても、その人の知恵とは余り関係ありません。思惟や思考には影響ありません。もし、脳が小さくなった上に、脳に外傷を受けたり、脳の動脈が固くなった場合は危ないです。

今の2つの症状が伴った人は、臥性痴呆症になる危険性があります。普通は、例え脳が小さくなっても心配いりません。

♦老人の心理的特徴

普通、一般的にわかりやすくこのくらいの生理的な特徴が挙げられます。

今度は、心理的特徴について簡単に触れてみましょう。

年を取ると、社会的にも環境が変わります。社会的・家庭的朗が変わります。こういうことで、老人の心理的特徴が生まれます。

まず、反応が鈍くなります。これは理解できることですね。能力も、若い頃に比べると落ちます。昔、起こった出来事は覚えていますが、最近起こったことは忘れっぽい。

もう一つは、おしゃべりになるし、話に間違いが多く、くどくなります。こういうことは自分でもわかっていると思いますから、劣等感を感じるようになるし、周りの人の顔色を見ても、自分が嫌われているんじゃないかと思ってしまいます。心の負担が重くなります。

レーガン元大統領もよく間違った話をしました。ああいう重要な人ですから、マスコミから批判を浴びせられます。幸い、レーガンさんは明るい人ですから、余り気にしなかったです。内気な人だったら、周りからそういう批判があると自分は駄目だと思ってしまいます。

それから、落ち着きがなくなります。怒りっぽくなったり、少しでも物音がすると夜中でも目が覚めます。手足の動きが鈍くなりますから、若者に比べると動きが鈍く、自己嫌悪に陥ってしまいます。自分のこういう行動も気持ちに影響してきます。

あとは、これはよくわかると思いますが、孤独感が増します。他の人と余り付き合わなくなります。つい、自分一人で家の中に閉じこもって、自分だけの事をやります。こういう心の変化によって、体の変化も進んでしまいます。

以上、お年寄りの生理的・心理的な2つの特徴をお話ししました。

♦伝統的な養生法から中西結合へ

今度は、中国でどうやって老人の保健が行われているか、それについてお話ししましょう。

中国でのお年寄りの健康法に関しては、総合的に考えられています。皆さん方は中国の医学に興味をお持ちだと思いますが、養生法というのが既にありました。

中国では今から2,000年位前に戦国時代というのがありました。これはその時代に書かれた『黄帝内経』という本の中の話です。日本語にも訳されています。とても古い本ですが、その中の話から引用します。

「夫道者、年皆百歳」-この道というのは養生法です。養生法を知っている人は、百歳まで生きられる、長生きだということです。

昔はこういうふうに考えられていましたけれども、今は漢方と西洋医学の結びつき(中西結合)で考えられています。

この中西結合というのは、もちろん双方の良いものを取り入れて不足の分を補うということです。前回の講座でもお話しましたが、西洋医学の手段で優れているのは何かというと、機械が発達していること、検査の効果が高いということです。ですから、お年寄りの定期検査には西洋医学の手段を利用して、検査を進めています。

皆さんは病院や保健所で定期健康診断を受けたことがありますか。中国では半年か1年に1回は受けるように呼びかけています。なかなか病院に行くことができない人もいますけれども、少なくとも1年半に1回は受けた方がいいですね。ちょっとした病気があると思いますから、早く方法を考えて、治療をした方がいいと思います。これは車と同じです。車検を長くしていない車に乗る人はどうなるか、心配でしょう。

今、言いたいのは健康診断のことではなくて、西洋医学の手段が優れているということです。健康診断で病気がすぐわかります。今、自分の体がどうなつているか知りたいために、健康診断を受けるわけです。

♦健康維持のためには漢方と気功

健康維持をするためには、漢方医学がお勧めです。

日本に来た時に感じましたが、薬膳料理が目立ちます。それから、栄養食品が氾濫しています。これは漢方医学の流れをくんだものです。これらのものは中国では特別に重要視されています。特に、広東や江西などの南の方では大人気です。

普通の家庭料理でも、昼でも夜でもどうやって薬を混ぜるかということをとても大事にしています。これは、別に薬局から薬を買ってくるわけではなくて、もともとの野菜とか芋とかが何の性質を持っているか、ほとんどの人がわかつています。漢方医学で言う熱、寒、虚、実とか、そういう性質を一通りわかつていますので、うまく性質の違うものを組み合わせることによって、体の健康を維持するというわけです。

それから、漢方医学で大事にされていることに陰陽のバランスがあります。

それに関連して、もう一つの健康法は気功です。

気功の鍛練によって体を丈夫にすることは、健康法の第一位にされています。

気功に興味をお持ちの方は多いと思いますが、これは太極拳や体操とは違います。

気功は、体を鍛えることと頭を鍛えること、この二つの部分からなります。

気功教室でもお話ししていますが、気功状態に置かれて、初めて心身ともにリラックスします。気功状態に置かれている人は、体の中を流れる血液とか気の流れがよくなります。

この気血の流れが陰陽バランスを保つためにとても大事です。このバランスは、誰でもちょっと崩れることがありますが、気功の鍛錬によってバランスが保てます。

もう一つ、これは運動ではないんですが、鍼を打つことも体を丈夫にする方法です。私が教えを受けた漢方医の先生の中には、自分で自分に鍼を打って健康を維持している人がいます。ツボがわかれば、とても簡単です。鍼ができなくても、ツボがわかればそこを揉むことも健康法になります。

このように、中国では西洋医学と漢方医学を結びっけて、体の健康法に生かしているのが現状です。かなり普及しています。

中国の老年問題の研究は、ここ1。年前から始まった程度ですが、日本は老人問題の研究はかなり進んでいると思いますが、ただ、研究は研究として、実際に進めていることとはまた違うように感じます。

お年寄りには漢方医学や気功が受け入れやすい

皆さんは体を健康にするためには、西洋医学の方が艮いか、漢方医学の方が良いかということを考えているでしょう。

一口に言いますと、お年寄りにとっては漢方医学の方が受け入れやすいと思います。理解しやすいです。

ここで、一つ注意したいことがありますが、漢方だけに偏らないで、本当に優れた西洋医学、先進的な技術も無視してはいけません。 その優れた西洋医学の中で、まだ解決していないこともあります。

例えば、アスピリンは心血管の治療にとても良いのですが、それは量が少なければです。昔、病院の先生が出していた量はとても多かったのですが、今はほとんど減らしています。今位の量にしておくと、心筋梗塞も防げますし、脳卒中とか狭心症の予防にもなります。心血管に関する健康の薬として、とても人気があります。

しかし、この薬には副作用があって、これを使うと出血が止まりにくくなります。また、この薬は胃に刺激を与えるため、もともと胃に病気のある人-胃潰瘍にかかっている人などは使わない方がいいでしょう。

もっと敏感な人なら、貧血になってしまいます。再生障害性貧血という症状です。ですから、西洋の薬は優れた面もあれば、必ず副作用もあるわけです。

慢性気管支炎、あるいはお年寄りの場合は肺気腫という病気があります。これに関して、西洋医学でまだ余りいい薬は見つかっていません。こういうところは漢方医学と併せると効果があります。漢方薬には肺に潤いを与えるという性質があります。また、気功の練習を通じても肺の機能を良くすることができますから、西洋医学で対応できないところもカバーすることができます。ですから、お年寄りに多い症状に対しては、中国では西洋医学と漢方医学の結びつきを基礎に、気功法が行われています。

もう一つ、今、西洋医学では脳の動脈硬化に関してはどうにもならないようです。普通は、血管を広くするための薬も使われていますが、まだまだ十分ではないようです。

西洋医学の薬にはさまざまな薬が混ざっているという特徴があります。それを人によっては十分に吸収できる人もいれば、できない人もいます。一般に、人間の体は自然に近いものほど吸収しやすいという特徴があります。さまざまなものがミックスされた西洋薬に対して、漢方薬の方は大自然から来るものがほとんどです。

例えば、「華佗再造丸」という漢方薬が出ています。日本にも売っていると思います。これは脳の気血を良くすることができます。例えば、脳卒中や半身不随の人の場合、この薬はとても効き目があります。ただし、この薬ばかりに

頼らずに、西洋医学も漢方医学も、それから気功もできれば少しずっやった方がいいと思います。気功そのものは脳に副作用がありません。

♦健康でいるための注意事項

中国のことと併せて、健康について皆さんにぜひお勧めしたいことは総合治療です。どれか一つに頼らないで、いろいろ併せてやってみることです。

まず、一つは実際のことよりも雰囲気作りです。日本の高齢化社会には老人の健康を大事にしようとか、そういう雰囲気がまだできていないようです。なぜかというと、これは社会制度も考えられます。日本の社会は自由ですから、

全体でまとまった言い方・考え方はまず見られないですね。

それから、普通、宣伝といいますと、本を書いたり、マスコミに出ていろいろ話をしますね。書いた人あるいはしゃべった人は、自分の利益に集中し過ぎて、社会的な責任が余り感じられないように見えます。

医学のことは人間の命を扱うものですから、経済的な側面とは余り関係のないところもあります。中国では、マスコミに関して、医学の本を出版したり、話をする場合は厳しい審査が設けられています。日本もこういうことがあるか、もしれませんが、出版物に関しては余り見られないですね。この人によってはこう言う、あの人によってはこう言うとか・・・。

日本で医者にかかって自分の症状や悩みを話す場合、普通でも人に気を使って話しますが、医者に対してもついそうしてしまいます。はっきり自分のことを言わないで、常に医者に気を配っています。そうすると、医者が判断する時に間違う場合があります。もちろん治療法も違ってしまいます。

知り合いから聞いたんですが、病院に行って医者に「最近どうですか」と聞かれて、患者さんはなかなかはっきり言わずに、「そうですね」などと答えて、良いか悪いか、最近どうか、はっきりつかめないので診断ができないそうです。

今まで、日本のお医者さんがまだ理論と実践がかけ競れていると思っていましたけれども、こういうことで患者さんにも責任があることに気がつきました。

例えば、意志疎通がうまくいかないことがあります。便秘の患者さんが病院自分に合った健康法を見つける三つ目は気持ちの調整、心の調整です。

これに関しては、日本人は集団性に優れています。これは良いところだと思います。仲間意識が強い。これを十分に生かして、何人かの仲間で時々健康の話をすると良いと思います。仲間でも、会社でも、集団生活に慣れていますか

ら、それを十分に生かしてはしいと思います。

これはお年寄りに関する話ですが、四番目にお勧めしたいのは、精神的なショックをなるべく避けることです。ショックを受ける人は気持ちの変化が激しくなります。それに併せて体の変化も激しくなります。

人間全体に言えますけれども、健康でいるためにはできるだけ穏やかな雰囲気、落ち着いた気持ちで生活してほしいと思います。

五つ目ですが、健康食品は忘れないで、常にとるようにします。お年寄りはやはり長く走った車のようにだんだん古くなって機能が低下しますから、常に

潤滑油をさしてください。この潤滑油というのは健康食、薬、薬膳などです。

ただ、薬に関しては複雑なものはなるべく避けた方がいいと思います。本によっては、たくさんの栄養剤とか健康の薬が紹介されていますけれども、それをむやみに選択なしにたくさんとることはよくありません。

もう一つお勧めしたいのは、自分に合った健康法をぜひ一つ見っけて、それを中心に行うことです。

人間は余り無理するとうまくいかないことがよくありますから、落ち着いて生活することが何よりも大事です。気持ちを穏やかにして、落ち着かせる方法には気功とか太極拳とか、体操とか鍼とかいろいろあります。

でも、個人的にお勧めしたいのは、もちろん気功です。さまざまな健康法の中では、気功が日本人によく合うと思います。医学の仕事をしている者として勧めています。これは体を総合的に調整する方法です。それから、簡単です。

他の健康法もありますけれども、気功の場合は効率が良いと思います。

日本という忙しい国の中では、できるだけこういう気功法を取り入れた方が良いと思います。気功法はたくさんありますから、どれが一番良いか、これからゆっくり考えましょう。

気功はもちろん1日ですぐ効果がわかるものではなく、少し長く続けてみて初めてわかると思います。しかし、効果があることは間違いありません。どの位効果があるかは、気持ちと態度、実際の続ける長さによっても違います。あとは気功法の選択にもよります。

最近、気功ブームでたくさんの方が興味を持つようになりましたが、気功でどんな病気が治るか、どういうふうに体を整えるかということは、また別の機会でゆっくりお話ししたいと思います。

きょうはお話はこれくらいにして、皆さんから質問がありましたらどうぞ。大体、こういう講義や講演は100%理解することはまず無理で、普通は20~30%理解してくだされば幸いです。つまり、今日お話ししたことで、半分以下わかってくだされば結構です。

♦質疑応答

·質問 気功についてですが、私は今どこも悪くないんですけれども、運動を一切しないんです。歩くのも嫌いなんですが、運動不足を補う代わりになりますか。

·回答 気功も運動ですから、それも一つの狙いになります。

·質問 皮下脂肪も取れますか。

·回答 大丈夫です。ただ、すべての気功にその効き目があるというわけではありません。皮下脂肪をなくす方法がありますので、それを選んでください。

·質問 西洋医学は早期に治りやすいでしょう。中国のは良いことはわかっているけれども、日にちがかかります。日本人というのはせっかちだから、どうしても早い方に飛びつく。ヨーロッパはそういう気功等もどんどん取り入れているんですか。

·回答 ヨーロッパとかアメリカでも中国の方法を取り入れています。昔、中国人がアメリカに行って診療所を開くのに免許が要らなかったんです。最近は厳しくなりました。

·質問 現実に、お医者さんが中国医学を取り入れなければ広まらないでしょうね。

·回答 多分、それは国の制度によると思います。中国では、西洋医学を専門に大学に入った学生も漢方医学の勉強は西洋医学と半々位になります。日本の西洋医学に入った大学生は余り漢方のことはやらないです。これは教育の問題です。

·質問 日本が取り入れればいいわけですね。

·回答 そうです。国が取り入れればいいんです。

しかし、毎日病院に通っているわけではないですね。一生のうち、ほんの少ししか通っていない。だから、健康法・養生法を早く自分で把握した方がいいですね。今、はっきりした症状が出て、それを早く治したいという場合よりも、日ごろの健康法が大切です。いかに病気を未然に防ぐかということです。 

·質問 どうしても日本では西洋医学が中心になるから、役所とか老人教室でこういう漢方医学の話をしてもらうといいと思うが。

·回答 先はどもお話ししたように、日本ではまだそういう雰囲気こなっていないと思います。一般の教育はまだそういう雰囲気になっていない。私も不思議に思いますが、日本人は技術の面では他の国のものを何でも吸収してしまうんですが、どうして健康法はあんなに無頓着なのか、不思議です。

·質問 さっき、お刺し身は消化が良くないとありましたが、中国料理を私たちも食べますが、油が多いという気がします。中国の方はコレステロールはどうなんですか。また、お刺し身が駄目だったら、日本人の食生活はどうあるべきと思いますか。

·回答 火を通した食べ物からタンパク質が吸収しやすいということです。

刺し身よりも、例えばシャブシャブのようにちょっと火を通した方が、生で食るよりも吸収が早くて、胃の負担が軽くなります。

コレステロールについてですが、中国料理は油っこい印象が強いです。料理は油っこいかもしれませんが、他の手段でそれを解消する方法があります。ご飯の後はお茶を飲みます。それで釣り合います。これも一つの手段です。

·質問 中国の人は声が大きいですね。話し方も早いでしょう。かなりエネルギーを使いますね。(笑)

·回答 多分、声の大きい・小さいは関係ないと思います。

胃腸病のある人ほど声が小さいです。西瓜は水分がたくさんありますが、水分は清涼飲料のための水分ではなく、逆の性能を持っています。漢方医学で言う「熱」になるものです。

·質問 西瓜は腎臓が悪いと食べなさいと言われますね。

·回答 別の効果もあります。腎臓が悪いから西瓜を食べなさいと言うのは、

·質問 どうしても日本では西洋医学が中心になるから、役所とか老人教室でこういう漢方医学の話をしてもらうといいと思うが。

·回答 先ほどもお話ししたように、日本ではまだそういう雰囲知こなっていないと思います。一般の教育はまだそういう雰囲気になっていない。私も不思議に思いますが、日本人は技術の面では他の国のものを何でも吸収してしまうんですが、どうして健康法はあんなに無頓着なのか、不思議です。

·質問 さっき、お刺し身は消化が良くないとありましたが、中国料理を私たちも食べますが、油が多いという気がします。中国の方はコレステロールはどうなんですか。また、お刺し身が駄目だったら、日本人の食生活はどうあるべきと思いますか。

·回答 火を通した食べ物からタンパク質が吸収しやすいということです。

刺し身よりも、例えばシャブシャブのようにちょっと火を通した方が、生で食べるよりも吸収が早くて、胃の負担が軽くなります。コレステロールについてですが、中国料理は油っこい印象が強いです。料理は油っこいかもしれませんが、他の手段でそれを解消する方法があります。ご飯の後はお茶を飲みます。それで釣り合います。これも一つの手段です。

·質問 中国の人は声が大きいですね。話し方も早いでしょう。かなりエネルギーを使いますね。(笑)

·回答 多分、声の大きい・小さいは関係ないと思います。

胃腸病のある人ほど声が小さいです。西瓜は水分がたくさんありますが、水分は清涼飲料のための水分ではなく、逆の性能を持っています。漢方医学で言う「熱」になるものです。

·質問 西瓜は腎臓が悪いと食べなさいと言われますね。

·回答 別の効果もあります。腎臓が悪いから西瓜を食べなさいと言うのは、排尿に良いということだけはわかっているわけです。全体的なことを考えると、これは「熱」の性質を持つ食べ物です。

しかし、西瓜の皮は「寒」です。例えば、喉が炎症になりやすい人や胃がむかむかする人は西瓜の実を食べないで、西瓜の皮を料理して食べるんです。

レインを食べたことがありますか。果物だから艮いとか、そう思ってしまいますね。しかし、喉が悪くなります。「火」がたくさんあります。水分が多いから良いと思ってしまいますが、レイシの性質は「熱」です。

広東の諺に「レイシの一房には薪の火が三つ」というのがあります。漢方の考え方で、カロリーとは別です。熱いから悪いわけではありませんが、料理の仕方によって、「熱」のものを「寒」にすることができます。レイシをお湯で

沸かすとスープになります。スープは「寒」のものになります。

日本の料理の組み合わせではなかなか陰陽とか、「熱」と「寒」の釣り合いは見られないですね。日本の料理は舌で感じるよりも日で感じるように思えます。

今までの質問の中からも、大体皆さんに理解していただけたと思います。日ごろの生活の中で、少しずつ考えていただければ自分の健康はどうすればいいか見当がつくと思います。どうもありがとうございました。