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風水健康法を支える陰陽五行

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風水健康法を支える陰陽五行

風水健康法を支える陰陽五行

更年期障害について

講師:龍 允鋼(りゅう いんこう)

通訳:李 偉全

♦風水と九宮、八卦、五行生剋

風水と健康の関係をおおもとから説明するためには、漢方医学理論のなかの「陰陽五行学説」(いんようごぎよう)について述べなければいけません。

風水学で〝気″(つまり健康のことと考えてけっこうです)について論じる場合には「九宮」(きゆうぐう)と「八卦」(はつけ)と「五行生魁」(ごぎようせいこく)を手 がかりにします。

九宮(九星とも言います)というのは、一白(いつぱく)、二黒(じこく)、三碧(さんぺき) 四線(しろく)、五黄(ごおう)、六白(ろつぱく)、七赤(しちせき)、八白(はつぱく)、九紫(きゆうし)です。

かん ごん 八卦というのは、乾(けん)、坤(こん)、震(しん)、巽(そん)、離(り)、坎(かん)、艮(ごん)、兌(だ)です。

五抒壷曹曇官-塵雷います)というのは、t木、水、火、土です。

中国では、風水学にかぎっても、九宮、八卦、陰陽五行に関するテキストは膨大な量があります。もちろん、ここでそれらすべてをご紹介することはできません。

一般読者のみなさんが自分たちの生活のなかで風水学の知恵を発揮して、家族の健康を高めようという場合には、陰陽五行の基本だけでも理解しておいていただければ十分だと思われます。そこで、少しむずかしくなるかもしれませんが、陰陽五行というものについて簡単に説明しておきましょう。

二つで一つの世界をつくる陰と陽陰陽五行という言葉は、読者のみなさんも聞いたことがあると思います。これは古代中国で始まった哲学思想で、天地の始まりから宇宙の森羅万象のあり方まで、すべてこの陰陽五行の法則によって説明しょうというものです。

これをすべて理解するのはむずかしいのですが、中国医学や風水学のおおもとにはこのような深遠な哲学思想があり・その影響を受けて発展してきたということだけは覚えておいてください。

さて、この陰陽五行の陰陽とは、私たちのいるこの世界を形づくっている大きな二つの勢力と考えられます。

地球が誕生するよりもっと大昔のこと、そもそも宇宙は混沌としたバラバラの状態でした。そこに光明に満ちた、軽くて澄んだ〟気〃が登場しました。これが「陽」です。 

陽はそのまま上昇して、天になりました。すると次に、重く濁った暗黒の或〃が現れてきました。これが「陰」です。この陰が、陽とは対照的に下降して地になったと、むかしの人はそう考えたわけです。これが、陰と陽です。

この陰と陽という二つの気は、もともとは宇宙のなかのバラバラの状態から発生したものですから、いわば兄弟のような間柄です。だから陰陽はお互いに密接に関係しながら、引き合ったり、親密に往来したりします。

兄弟も、時にはケンカをして反発したり、時には憎しみをもつこともあるでしょう。

しかし、もともとは同じ両親から誕生した兄弟ですから、本来はお互いをたすけあい、尊重しあって生きていくのです。その兄弟二人が、まったく異なった性格をもっていたとしても、その二人以外に兄弟はいないからです。

このように二人の兄弟はいつも二人で一つであるように、陰陽も二つで一つの世界をつくっています。

♦人類の健康も大宇宙の法則

言いかえれば、兄弟というのは、どんなに性格が異なっても一膚に助け合っていかなくてはいけない存在だということです。

陰と陽も、天と地のように、お互いにまったく異なっている性質を持っています。

しかし、天も地も同じ宇宙から生まれたもので、どちらか一方がなくなれば一方も消えてしまいます。ですから、お互いに絶対に欠かすことができない関係を持ちあっているといえるのです。いわば、持ちつ、持たれつです。

話をわかりやすくするために、例をあげましょう。

雨は天から降って、地にしみ入ります。地面に吸収された水分は、やがて蒸発して天にもどっていき、やがて雲となって再び雨を降らします。このように天と地はまったく違うものですが、そのあいだを行ったり来たりするものがあって、いつも交わっていることになるのです。 

このような陰と陽の関係があってこそ、生命をはじめとするすべてのものは流転し、永遠に続いていくというわけです。

川の流れは一瞬として留まることはなく、いつも新しい水が流れてきて入れ替わっています。そこに新しい生命も生まれるし、また進化も現れるのです。このような自然現象が起こるのも、陰陽の法則が存在しているからにほかなりません。

地球上の生命として進化した人類の健康も、この法則にのっとっていることは言うまでもありません。

天と鶴に五つのおおもとが竃生した宇宙の混沌から発生した最初の陰と陽、つまり天と地の二つは、この世のおおもとの二つの〝気″となりました。これを、二つの元ということで「二元」と呼びます。

この天と地の二元が互いに関係しあい、交わりあった結果、天には太陽と太陰(月のこと)が葦しました。さらに、木星、火星、土星、金星、水星という五つの豊をはじめ、たくさんの星が登場したのです。

太陽は陽の気を集めたもので、太陰(月)は陰の気を集めたものです。これもまた正反対の陰と陽の関係にあるものですから、至では太陽の正しい位置は東で、月の正しい位置は西になります。そしてさまざまな星は、その中央を占めるわけです。

一方、地上にもいろいろなものが誕生しました。天と地という二元が交わった結果、地上には木、火(き)、土(つち)、金(かね)、水(みず)という五つのおおもとが現れたのです。これらはすべて私たちの生活のなかでごく基本的なものですから、五元素(五気)(ごき)と呼び、この五つがお互いに関係しあうことを「五行」と言います。

「行」というのは、動くこと、まわること、作用が起こることを意味しています。つまり、l木、火、土、金、水という五つの気が作用して循環することが五行なのです。

たとえば、一日が朝・畳・夕・夜と変わってまた朝に循環することも、一年が春・夏・秋・冬と変わってまた春になることも、すべて五行なのです。

♦相手を生かす五行の相生

森にそびえる木、燃える火、地面の土、金属、水といったものは、私たちの生活のなかでいつも基本的に身のまわりにあるものです。しかし、これらの五つが作用して循環することが「五行」だと言われても、あまりピンとこないかもしれません。

そこでもう少しわかりやすく、相性(あいしよう)ということを手がかりに五行というものを考えてみましょう。

相性というのは、人間関係や男女関係にも重要な問題になりますし、料理ではそれぞれの味の相性が全体の味を決めていきます。もともと持っている性質や性格が異なるっているのは当然ですが、その組合せには自然の法則にしたかった相性ということがどうしても出てくるのです。これを無視することはできません。

木、火、土、金、水といった、おおもとの五つの気にも相性があります。五気の良い相性は、相手を生じる関係ということで「相生」(そうしよう)と言います。

陰陽五行の相生は、木、火、土、金、水の五気が順送りに相手を生み出していくプラスの関係です。これを古来から中国で行なわれてきたやり方で説明すると、次のようになります。

つまり、自然界で火を得るために最も簡単な方法は、木と木をこすりあわせることです。これによって火がおこります。だから「木生火」(もくせいか)です。

物が燃えれば、その後に残るのは灰です。灰は土になりますから「火生土」(かせいど)です。

鉱物や金属類の多くは、土の中に埋まっています。だから人は土を掘ることによって金属を手にすることができます。そこで土が金属を生むということで「土生食」(どせいきん)となります。

金が水を生じるというのは、説明が少しむずかしいのですが、たとえばこういう現象は経験があるでしょう。空気中の湿度が高いとき、金属の表面には細かい水滴がついて曇ります。この関係が「金生水」(きんせいすい)です。

水が木を生じるというのは、もうおわかりでしょう。いっさいの植物は水によって養われています。水がなければ草木は枯死してしまうわけですから、「水生木」(すいせいもく)という関係になります。

このように水気によって生じた木気は、再びはじめに返って火気を生み、土、金、水という循環を無限にくりかえしていきます。この循環が順調であれば、生命は生き生きと健康に、その子孫を永遠に残していくというわけです。

このように五気のプラスの良い関係が、相生です。 

♦相手のジャマをする五気の相剋(そうこう)

相生(あいしょう)はプラスの循環を生む関係ですが、マイナスの悪循環を生む関係というものも、また世の中には必ずあるものです。

お互いとくに嫌いな人間でもないのに、どうもしっくりうまくいかない、会話が流れていかない、ギクシャクするというような関係は、不思議ですがよく経験することではないでしょうか。いわゆる「相性が悪い」という関係が、それです。

五気にも、このような「相性が悪い」関係があります。これを「相生」に対する言葉として「相剋」と言います。この相魁で現れてくる悪影響も、そのままでは循環して止まらなくなってしまいます。 

五気の相魁は、次のような関係で循環していきます。「剋する」(こく)というのは、相手を妨害したり、傷つけたりするという意味です。 

まず、木は根を地中に張って土を締めつけ、傷めるので、木は土を剋す関係(木魁ど土)になります。その土は、水を堰(せ)き止めるので「土剋水」(どこくすい)です。

水はつねに流れ、あふれ、みなぎろうとするもので、もし土がなければ止まるところを知りません。その水の力をおき、芸ものは、いつも土です。洪水や出水の被害が起こったとき、水害を防ぐために積み上げられるのは、むかしから土なのです。

その水がおさえつけ、消してしまうものが火であることは、もう言うまでもないでしょう。したがって、「水剋火」(すいこくか)になります。

火が剋するものは、金です(火剋金)(かこくきん)。金属というものは、いま考えている五元素のなかで最も強く、また硬いものです。その金属が弱いのはただ一つ、高温で燃え盛る火といえるでしょう。いかに硬い金属でも、高温の火にあえば簡単にとけてしまうのです。

そして金は、木を剋します(金魁木)(きんこくもく)。数百年も生き続ける大木も、ちっぽけな斧(おの)一本によって倒されてしまいます。ノコギリにしても、ノミにしても、木を切り刻む道具です。それは、金属でできているのです。

♦生かし合い、殺し合う関係のバランスが大事

このように良い相性が「相生」、悪い相性が「相剋」と考えていくと、できるだけ相剋の関係をなくしていけばよいように思えます。マイナスの悪影響を起こしてしまうような悪循環の関係はすべて絶ち切ってしまい、生き生きとしたプラスの影響を次々に生み出す好循環だけを大切にすればよい、ということです。

しかし、相魁もまた宇宙の法則であることに気づかなければなりません。

陰陽五行の教えでは、相生と相魁がうまくバランスをもって存在していなければいけないとしています。「相生のなかに相魁があり、相剋のなかに相生がある」と表現されるのは、このためです。

人間関係でも、相性が良い人間ばかり集まっていても発展がありません。仲良しグループのなかでも、ときに波紋を投げかけたり、反対してストップさせたりする力が必要なのです。そのバランスがうまくいっているときが、宇宙の法則にしたがっているときで、物事も人も生き生きと機能して発展していくということです。

相互に生かし合う関係があり、また一方では相互に制約しあう関係があって、この世の中もうまくいっているのです。それを根源的な五つの元素(五気)で表したものが五行なのです。