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ドマンジョンの都市の発展と衰退

都市の発展と衰退

数万の人口を収容しこれを養っている大都市の存在は、昔から人間の想像力を抱かせた。諸都市は、丈明の繁栄と躍進の時期に拡大し増加し、文明の衰微と頽廃の時期にはその存在が危うくされていた。都市の発展はその国が高い物質文明をもっていることを示す。その国土の農業生産と不均衡に巨大な人口集団(都市)の存在は、その国の工業と商業が農業に優越しており、物質部文明が進んでいることを示す特徴を示し、都市は狭い空間の中にすこぶる多数の人口を集中させている。しかし、大都市の存在がその国の人口密度の高さとは必ずしも関係せず、ただその国の文明の程度とのみ関係することは興味深い。

物質文明の高度な白人人種の大都市集中の傾向は、19世紀のヨーロッパ人植民地において、顕著に見られる。例えばオーストラリアと南アメリカは、農業地域に散らばっている孤立農場のほかに、いくつかの巨大都市をもっている。これらの都市はこの半世紀たらずの間に成長したのであるが、その人口数はヨーロッパの古い都市を凌駕した。新開拓諸国の主要都市は、それぞれの国の全人口のすこぶる大きな部分を収容している。

1950年には全世界で人口100万以上の都市の数は50個であったが、このうち30個はヨーロッパ・アメリカ・オーストラリアにあり、ヨーロッパの2.5倍の人口をもつアジアは18個の100万都市をもっていた。

都市は昔から商業路に沿って自然発生してきている。都市の誕生が判明いている新興諸都市以外の大都市は、その起源は余り明らかでない。ヨーロッパの大都市の大部分は、きわめて古い時代の史料に名前の出ている小さな町のまわりに、何世紀もかかって成長したものであり、多くの歴史家は大都市の大多数は商業によって作られたと推測している。

自分らの生活に糧をその定着地から生産する能力のない・かくも大量の都市人口がなぜ存在し得たかということは都市の発生当初から食糧を外から運んでくれる商人の営みなしでは説明できない。

近代の大都市の立地を考えると、つねに自然の与えた重要路線や人間が作り出した交通上の有利な位置を占めている。

道路は、古代以来、大きな河谷沿いにある。それらが互いに遠隔の地方から伸びてきた2本の道路が交会する川の合流点には、古い歴史の都市がある。

大洋を結ぶ運河の開通も、その両端に設けられた人工港湾のまわりに都市を成長させている。

都市は昔から商品の積みかえや取引の場所に発生した。旅客や商品が、さらに輸送されるために他の交通機関に乗り換えなければならぬ宿駅である。この種の都市には、「渡河点にあるもの」「峠道にあるもの」「入江の奥にあるもの」「海岸にあるもの」などが挙げられる。

ある種の都市は人間の意志にもとづき、大商業路に関係なく発達した。すべての都市が、商業のおかげで誕生したものではない。例えば地下に埋蔵されている鉱物資源のおかげで、人間の近づきにくい不便な地点の建設している。

防塞都市は、その設立に当たって、防衛利点を選んでいる。

発生が基盤だった商業都市が衰微したり移動したりすると、若干の大都市は衰退した。大部分の都市は発生以来たえず拡大してきている。しかし首都が首都の地位を移動したことにより衰微した都市もあり鉱脈が枯渇した鉱山都市である。またある都市は、競争相手によって商業上の地位を徐々に奪われた結果衰微した。

<参考文献>

小川徹 2007年 「人文地理学概論」 法政大学(テキスト)