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松の葉

松の葉

松の葉

生育場所

本州、四国、九州の山野、野原に自生するアカマツ、日本全土の海岸に自生するクロマツ庭や防風林などに広く栽植される。

見分け方・特徴

本州の北から九州の屋久島までの山野に、ごく一般に自生していて、防風林として植林にも利用されています。

アカマツは樹皮と新芽が赤褐色で葉は長針形で双生しています。

春に雄花、雌花をつけ、果実は球果で木質で堅く、卵状円錐形です。2年目の秋から成熟して種子を残します。

採集と調整

松脂は、幹に傷をつけて浸出した生松脂を採取して乾燥します。淡黄色透明のかたまりでもろく臭気があります。これを生薬で、松脂(しょうし)といいます。

また、マツの実を乾燥したものを生薬で、海松子(かいしょうし)といいます。

松葉は、山林のアカマツの一番勢いの良い5~9月ころ新芽を採取して、約1センチほどに刻み、天日で干して乾燥してカラカラにします。カラカラになったらフライパンなどで炒ります。

炒ったアカマツをミキサーで粉末にして保存します。

1日量10~20グラムを0.5リットルで約半量まで煎じて3回に分けて服用。

お茶として飲用する場合は1回分約3グラムを熱湯を注いで、冷めてから飲用します。

薬効・用い方

肩こり、筋肉痛、あかぎれ、打撲傷に松脂を患部に塗布します。松脂は粘着薬で松脂膏薬や軟膏などの原料になります。

マツの実、マツ葉は、低血圧症、冷え性、不眠症、食欲不振、去淡、膀胱炎、動脈硬化症、糖尿病、リューマチ、神経痛、健胃、疲労回復、心臓病などに松脂の粉末を酒にいれて飲用。

去淡には、2グラムの松脂と焼酎0.01リットルで溶かして水0.2リットルと砂糖3グラムを加えて飲用。

松葉酒は松葉(生松葉)を適量と焼酎を加えて1~3ヶ月冷暗所において飲用。

ハチミツや黒砂糖を入れると飲みやすくなります。

また、生のマツ葉を煎じて、うがいをすると虫歯や口内炎治療の効果もあるとされます。マツには、松脂成分テルペン油の鎮痛作用とされています。

生の青いマツ葉を採取して良く洗い、半分くらいに折って、折った方から口に入れて、軽く噛みます。噛んだ後には吐き捨てます。それで、精神集中や歯の病気の予防になるとされます。これは、簡単ですから、一度試してみてください。

松葉の発酵酒は、新鮮な生の松葉を良く洗い、1升ビンに半分量程度をいれます。水を8分目くらい入れて、布のふたをします。晴れた日に太陽にあてて、曇ったら取り込みます。発酵して炭酸ガスが沸いてきますので。ときどきビンを注意して見ます。炭酸ガスが沸かなくなったら出来あがりです。約1週間程度です。

コップ1杯を朝晩飲用。5日ほどで飲みあげるようにします。カビには十分注意してください。

松葉ジュースは、青く新鮮な松葉10グラム程度の根元のさやを取り除いて水洗いします、水0.2リットルと皮をむいたレモン半分をジューサーに30秒程度かけます、ハチミツで甘味をつけてそのまま飲みます。バナナ、リンゴ、アシタバ、パセリなどを入れてブレンドしたジュースも味わいがあります。

マツの有効成分は、葉緑素クロロフィル(増血作用、血液浄化、血液中の不飽和脂肪酸溶解)、テルペン精油(ピネン、ジペンテン、リモネン含有成分・血液中のコレステロール除去し血液をサラサラにしてボケ、脳卒中、動脈硬化を抑制)、ビタミンA・C、ビタミンK、鉄分、酵素(血液の凝固、骨へのカルシウム沈着・老化を抑制し出血を防ぐ)

名前の由来は、マツは、古くから神聖な木として考えられていたようです。神がマツの木に天から降りることを、待つ(マツ)という説があります。また、マツの葉が二股に分れている様子から、股(マタ)から転訛(てんか)して、マツという名がついという説もあります。

アカマツ林(樹皮が赤い色をしているからアカマツ)は、一般的には防風林として重要な役割をはたしていて、秋の味覚の「マツタケ」は、アカマツに寄生します。

アカマツは、マジ、マズ、オナゴマツ、ノラマツ、メマツなどの呼び名があります。

マツは、アカマツ、黒松、五葉マツ、大王マツ、這松、琉球松の種類がありますが、薬用に用いるのはアカマツが一番適しています。

古来、中国では「仙人が松葉を常食していた」と伝えられていて、山伏は松葉を食べて険しい山岳を旅したとされ、中国の漢方古書「本草綱目」では「毛髪を生じ、五臓を安んじ、中(胃のこと)を守り、天年を延べる(長寿のこと)」「強壮になり、歯を固め、耳目をよくす」という記述があります。